読書メモ:道をひらく(松下幸之助著)

言わずと知れた、松下電器産業(現パナソニック)の創業者、

松下幸之助さんのエッセイです。

 

「本書は、PHP研究所の機関誌「PHP」の裏表紙に、

これまで連載してきた短文の中から、

百二十一篇を選んでまとめたものである。」

ということです。

「昭和四十三年五月」と記されています。

 

全体を通して感じられるのは、

なんと言っても、

日本を想う心です。

 

日本と日本人の平和と繁栄を

心から願っていらしたのだということが

伝わってきます。

 

各章の間に、短い一言が添えられていますが、

必ず「日本」という言葉が出てきます。

「この日本の国に活力にみちた」

「明日の日本の繁栄と平和」

「この日本の未来を」

「日本と世界を思う」

などなど。

 

この本が出版された11年後(昭和五十四年)に、

松下政経塾が創設されています。

幸之助さんの日本を思う(憂う)気持ちが偲ばれます。

 

京セラの創業者である、稲盛和夫氏の「京セラフィロソフィ」

に通じる言葉もありました。

「熱意をもって」

「心を高める」

「ダムの心得」

 

稲盛和夫氏も松下幸之助さんの影響を

大いに受けたということですので、

この本を繰り返し読まれたかも知れません。

 

「素直に生きる」という一節もあるくらいで、

素直な(率直な)、平易な文章で書かれています。

私なんかにも、とても読みやすいです。

 

私が好きな一篇は、

「止め(とどめ)を刺す」

「自分の仕事」

「旗を見る」

「追求する」

「真実を知る」

「心を高める」

「日本よい国」

などです。

 

「自分の仕事」の一節を以下に抜き出します。

「自分の仕事は、自分がやっている自分の仕事だと

思うのはとんでもないことで、

ほんとうは世の中にやらせてもらっている

世の中の仕事なのである。」

「大切なことは、

世の中にやらせてもらっているこの仕事を、

誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。」

「世の中の求めに、

精一杯こたえることである。」

 

座右の書として、何度も読み返してみたいと思います。

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