読書メモ:死は存在しない(田坂広志著)
あなたは死後の世界を信じますか?
「死後、我々はどうなるのか?」
「最先端量子科学が示す新たな仮説」
「死後の世界」と「量子科学」の関係に興味を惹かれて読んでみました。
『死は存在しない』田坂広志著
です。
冒頭に、
「この本を手に取られた、あなたへ」ということで、
想定する読者のタイプが6つ書かれています。
あなたは以下のどれかに当てはまりますか?
・「死」を直視するべきときを迎えた、あなたへ
・「科学」にも「宗教」にも疑問を抱かれている、あなたへ
・最先端量子科学の「仮説」に興味を持たれている、あなたへ
・人生で「不思議な体験」が起こる理由を知りたい、あなたへ
・肉親の「死」について切実な思いを抱かれている、あなたへ
・「死」についての思索を深めたい、あなたへ
著者の田坂さんは、
「科学者」「研究者」として、
唯物論的な世界観を持っており、
「死とは、無に帰することである」
との信念を持っていたそうです
(30歳過ぎまでは。。)。
でも、様々な「意識の不思議な出来事」
(予知、直観、予感みたいなもの)
を体験して、考えが変わったそうです。
そして、あくまで「科学者」として、
不思議な体験を解明しようと、
数十年かけて「一つの科学的な仮説」にたどり着いた。
それが、「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」
とのことです。
ご興味を持たれたあなた、是非読んでみてください。
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かつ消えかつ結びて、
ひさしくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」
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人間の経済(宇沢弘文著)
尊敬する宇沢先生の最後のご著書です。
「人間は心があってはじめて存在するし、心があるからこそ社会が動いていきます。」
「ところが経済学においては、人間の心というものは考えてはいけない、とされてきました。」
宇沢先生は、それはおかしいということで、経済学のタブーと戦って来られました。
その拠り所となったのは、文化功労者に選ばれたときに、
昭和天皇からかけられた以下のお言葉だったそうです。
「君!君は経済、経済というが、つまり人間の心が大事だと、そういいたいのだね。」
昭和天皇だけでなく、
ヨハネ・パウロⅡ世や、ミルトン・フリードマンなど、
歴史上の人物と言っても良いような人との交流もたくさん記されています。
もともとは、医学部志望だったそうです。
でも、「ヒポクラテスの誓い」という厳しい掟を終生守れるか、
医師として一生を貫くために必要な人間的資質などあるだろうか、
と深く悩み、医学部進学を断念したということです。
そして、数学の道を選び、その後、経済学に転じることになります。
「医学が人の病を癒やす学問なら、経済学は社会の病を癒やす学問」
という気持ちで経済学の道に進んだと語られています。
本当に一本筋の通った人物です。
「社会的共通資本」という視点から、
現在の医療費の問題や、環境(地球温暖化)、教育、農業などなど、
様々な社会の問題を癒やしたいという気持ちが伝わって来ました。