読書メモ:人は死んだらどうなるのか(加藤直哉著)

今までの人生で、最も重要な本のような気がします。
 
現役のお医者さんが書いた、
「死生学研究」の本です。
「死生学」?
なかなか馴染みのない言葉ですね。
 
Wikipediaによると、
ギリシャ語のタナトスと学ないしは科学と結びつけた用語で、
死についての科学と定義することができる。
死と死生観についての学問的研究のことである。』
とのことです。
 
哲学・心理学・民俗学文化人類学・宗教・芸術など
研究分野はかなり幅広いものがあるようです。
 
最初に書いたようにこの本は、
加藤直哉さんというお医者さんが書いたものですので、
臨死体験研究」
「過去生療法研究」
「過去生を記憶する子供たち研究」
という3つの研究について取り上げられています。
 
「死後世界をできるだけ科学的に研究する」
ということで、
「科学性」と「客観性」を重要視されています。
 
日本ではまだ学問としての
研究対象とはされていないようですが、
欧米では1970年代以降、
さまざまな医療機関で研究が続いているそうです。
 
 
多くの「死」や苦しみを体験し、
絶望の淵にある患者さんに、何かをしてあげたい、
という気持ちから「死生学研究」を始めた加藤医師。
 
「死生学研究」には、
「死とは何か、死後何が起こるのか」
という答えが示されています。
 
同時に、
「人はなぜ生まれてくるのか、私たちはどう生きるべきなのか」
という「生」に対する問いにも答えてくれます。
 
当然、死後の存在を100%証明することはできません。
まさに死んでみないと誰にもわからないことです。
 
でも、
死後の世界を信じ、
魂の成長を目指し、
愛ある生活を試みようと努力することは、
「百利あって一害なし(百害あって一利なしの反対)」
だということです。
 
確かにその通り!
 
本当に人生に対する見方が変わる本でした。